LUTS - LUTS - Delf LU-WEN Limited VAMPIRE DREAMING HEAD. (ラミア)




二つの月が重なるころ、君を迎えに行こう。

この罪の十字を背負っていても尚
君は私を受け入れてくれるだろうか。






蒼い月は仄かな希望を 赫い月は確かな絶望を。
呪いの十字は逃れられぬ罪を。

それでも私は君に惹かれ 闇をさまよう魔物。






君の血は甘く苦く私の心を支配する。
もしも神がいるとして、私を果たして裁くことができるのだろうか?

誰が私を裁けることがあろうか

私はただ恋をしただけなのだから

血のように赤い恋をした

あなたに― あなただけに






君のもとを去らねばならぬくらいなら、私は反逆の十字を背負おう。

あの闇には戻りたくない。
深い沼のように一筋の光もささぬ漆黒の世界。
どんなに天を仰いでもここまで届かぬ光は抱けない。

あなたの血は暖かく
私は自分の 本当の渇きの意味 を知った。






冷たくなったあなたを一人残し、私は旅に出よう。
あなたの握っていた十字を握りしめ、どこか遠くへ旅立とう。

神も、悪魔もいない
あなたと私だけ存在出来た、あの世界へ

暖かい過去の世界へ・・・








君は枯れてしまった孤高の花
私のそばにそっと寄り添う孤高の花
もしも光に手が届くなら、それはあなたの色にも似て
目もくらむばかりの黄金の光


君は枯れてしまった孤高の花
永遠に咲き続ける孤高の花





【 撮影・加工・詩 ― sei 】